2022年1月15日土曜日

株式と債券のイールドスプレッド (2022年1月15日現在)

1月15日現在の米株式益回りと米国債の利回り差(イールドスプレッド)をチェックする。


まずは、S&P500指数の株式益回り(PERの逆数)を計算するためにS&P500指数構成銘柄の株価収益率(PER)を確認。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のウェブサイトによると、過去12カ月間の実績に基づく株価収益率(実績PER)は28.55、今後12カ月の予想利益に基づく株価収益率(予想PER)は21.1となっていることがわかる。ちなみに今から1年前のS&P500の株価収益率(PER)は40.98なので、この値が一つの目安になる。

ここから株式益回りを求めると、1月15日現在の実績益回りは3.5%、予想益回りは4.74%という計算になる。


次に米国債の利回りを調べる。短期・中期・長期・超長期の米国債について、1月15日現在の利回りを確認した。

  1. 米国短期国債 (2年債): 0.97%
  2. 米国中期国債 (5年債): 1.56%
  3. 米国長期国債 (10年債): 1.78%
  4. 超長期米国債 (30年債): 2.12%

最後に、株式と債券の利回り差(イールドスプレッド)をまとめる。株式益回りとして実績ベースの値(3.5%)を使って計算すると、1月15日現在のイールドスプレッドは以下の表のとおり。


米国債
償還期間
(年)
米国債
利回り
(%)
S&P500
益回り
(%)
イールド
スプレッド
(%)
2年 0.97 3.5 2.53
5年 1.56 3.5 1.94
10年 1.78 3.5 1.72
30年 2.12 3.5 1.38

また、向こう1年の予想益回り(4.74%)をもとにイールドスプレッドを計算すると以下の結果が得られる。


米国債
償還期間
(年)
米国債
利回り
(%)
S&P500
益回り
(%)
イールド
スプレッド
(%)
2年 0.97 4.74 3.77
5年 1.56 4.74 3.18
10年 1.78 4.74 2.96
30年 2.12 4.74 2.62

株式や債券への投資を検討する際には、株式益回りと債券利回りの差を常に頭の片隅に置いておきたい。特にスプレッドが縮小しているときは要注意。現在のイールドスプレッドが株式への投資リスクを正当化できる水準かどうかチェックすることも意識したい。


このブログは情報提供のみを目的としています。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

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