低コストのインデックスファンドを選びなさい。そうすれば9割の投資家よりも上手くやれるでしょう。ウォーレン・バフェット
私から管財人へのアドバイスは、これ以上ないくらいシンプルです。それは「現金の10%を米国短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンドに投資すべし」というものです。この方針に従えば、管財人の長期的な運用成績は、年金ファンドであれ、機関投資家や個人投資家であれ、高い報酬を払ってファンドマネジャーを雇っている大半の投資家の成績よりも高くなると考えています。ウォーレン・バフェット
投資に関して絶対的な「正解」はありませんが、長期投資における最適解の一つとしてインデックス投資という選択肢があります。しかしながら、インデックス投資と一言で言っても、実際には数多くのファンドが運用されています。
そこで、今回はSBI証券で投資できる低コスト・インデックスファンド(投資信託およびETF(上場投資信託))を調査してみました。「インデックス投資に興味があるけれど、具体的にどのファンドを選べばいいのかわからない」という人は、以下で取り上げるファンドを参考にしてみてください。
投資対象の比較
コーポレート・ガバナンス(企業統治)、時価総額、各種法整備、株主還元意識の高さ、企業の競争力・ブランド力・収益力などを総合的に考えると、現状では米国市場に投資することが最も合理的だと思います。米国の優位性については、以下のリンク(外部サイト)が参考になります。
増配銘柄は日本企業もある。米国株をあえて押す理由を教えてほしい。
投資対象をもう少し分散したい人は、第2の選択肢として、日本を除く主要先進国の株式に投資するファンドを検討するとよいでしょう。
ファンド名 | ファンドの種類 | 投資対象 |
---|---|---|
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | ETF | 米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバー |
バンガード S&P500ETF(VOO) | ETF | 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式 |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 投資信託 | 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 投資信託 | 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式 |
たわらノーロード先進国株式 | 投資信託 | 日本を除く主要先進国の株式 |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 投資信託 | 日本を除く主要先進国の株式 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 投資信託 | 日本を除く主要先進国の株式 |
つみたてNISA&NISA口座の対応状況
つみたてNISAやNISA口座の税制メリットは、積極的に活用するとよいでしょう。各ファンドの対応状況をまとめたので参考にしてください。
ファンド | つみたてNISA口座 | NISA口座 | 特定口座 |
---|---|---|---|
VTI | 投資不可 | 投資可 | 投資可 |
VOO | 投資不可 | 投資可 | 投資可 |
SBIバンガードS&P500 | 投資可 | 投資可 | 投資可 |
Slim米国株式 | 投資可 | 投資可 | 投資可 |
たわら先進国株式 | 投資可 | 投資可 | 投資可 |
ニッセイ外国株式 | 投資可 | 投資可 | 投資可 |
Slim先進国株式 | 投資可 | 投資可 | 投資可 |
投資コストの比較
当たり前のことですが、投資にかかるコストは低ければ低いほど良いです。特に長期投資では、可能な限り手数料や税金などのコストを低く抑えることが重要になります。参考までに、各ファンドの売買手数料と投資期間中に継続的に発生するコストをまとめました。長期投資を前提とした場合、「保有時のコスト」を低く抑えることがポイントです。
ファンド | 購入時のコスト | 売却時のコスト | 保有時のコスト |
---|---|---|---|
VTI | NISA口座の場合は無料 | 約定代金の0.45%(上限20ドル) | 経費率(年率): 0.03% |
VOO | NISA口座の場合は無料 | 約定代金の0.45%(上限20ドル) | 経費率(年率): 0.03% |
SBIバンガードS&P500 | 無料 | 無料 | 信託報酬(年率・税抜): 0.0938%程度 |
Slim米国株式 | 無料 | 無料 | 信託報酬(年率・税抜): 0.0968%以内 |
たわら先進国株式 | 無料 | 無料 | 信託報酬(年率・税抜): 0.10989%以内 |
ニッセイ外国株式 | 無料 | 無料 | 信託報酬(年率・税抜): 0.10989%以内 |
Slim先進国株式 | 無料 | 無料 | 信託報酬(年率・税抜): 0.10989%以内 |
上記以外のコストとしては、配当や分配金にかかる税金等が挙げられます。つみたてNISAやNISA口座を活用すれば税金コストを抑えることができます。
このブログは情報提供のみを目的としています。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。