2018年7月29日日曜日

【バリュエーション】 今週の割安配当銘柄 (2018.07.28現在)

長期投資で成功するためには、質の高い企業の株を妥当な価格で買い増ししていく必要がある。このためには、一過性のブームやバブルに惑わされることなく以下の2つのタスクを淡々と継続的に続けることが求められる。
  1. 投資に値する質の高い企業の選別
  2. 株価の妥当性についての判断
株価が妥当か否かを判断する上で「バリュエーションはどんなときも重要」ということで、定期的にウォッチリストに含まれる銘柄のバリュエーションを調査している。
理想的には、企業の将来収益について控えめな見積りをした上で企業の本質的価値を算出し、さらに現在の株価と比較して十分な安全域を確保できるような優良銘柄に投資することが望ましい。 しかしながら、現実的には以下の2点が問題となる。
  1. 一個人投資家のリソースには限界があり、片手間で多数の銘柄について詳細な分析を行うことは難しい。
  2. 仮に十分なリソースがあったとしても、そもそも十分な安全域を確保できるような優良銘柄を見つけ出すこと自体が非常に困難。
そこで現実的な次善の策として、バフェットの言葉に従い「素晴らしい会社をそこそこの値段で買う」方針を採用する。具体的には、株価が相対的に割安に放置されている銘柄のみにフォーカスすることで、明らかに割高な価格で高値掴みする可能性を極力排除する。
以上を踏まえた上で、今週の調査結果から株価が相対的に割安になっている配当銘柄をリストアップした。ここでは、以下の条件をすべて満たす銘柄を割安配当銘柄として定義している。
  1. モーニングスターレーティングで5つ星(割安)又は4つ星(やや割安)を獲得している。
  2. 予想PERが20未満に収まっている(予想益回り5%以上)。
  3. 予想PERが実績PERを下回っている。
  4. 予想PERが過去5年間の平均PERを下回っている。
  5. 予想配当利回りが実績配当利回りを上回っている。
  6. 予想配当利回りが過去5年間の平均配当利回りを上回っている。
これらの条件を満たす割安配当銘柄を以下の表に示す(2018.07.28現在)。相対的に割安感が強い銘柄はこの表の上位に位置している。逆に言えば、表の下位の銘柄は相対的にお買い得感が低いことになる。モーニングスターレーティングと過去5年間平均PERは、モーニングスターのウェブサイトから入手した。また、予想PER、実績PER、及び、配当利回り関連のデータはYahoo!ファイナンスのウェブサイトから入手した。表内のティッカーコードをクリックすると銘柄分析に移動します。

ティッカー
コード
モーニングスター
レーティング
(割安度の目安)
予想
株価
収益率
(PER)
実績
株価
収益率
(PER)
5年平均
株価
収益率
(PER)
予想
配当
利回り
(%)
実績
配当
利回り
(%)
5年平均
配当
利回り
(%)
PM ★★★★★ 15.54 22.16 19.6 5.52 5.03 4.33
PG ★★★★★ 18.36 21.4 23.0 3.62 3.44 3.16
BEN ★★★★ 10.27 26.77 14.1 2.89 2.63 1.47
WFC ★★★★ 11.3 14.54 12.6 2.75 2.66 2.71
DIS ★★★★ 14.94 15.09 20.2 1.6 0.74 1.32
BMY ★★★★ 15.18 101.46 40.8 2.83 2.73 2.59
KMB ★★★★ 15.41 21.2 29.0 3.8 3.62 3.07
SO ★★★★ 15.88 57.11 25.2 5.03 4.78 4.64
MDT ★★★★ 15.97 39.06 26.9 2.26 2.06 1.94
MDLZ ★★★★ 16.44 20.24 31.9 2.08 1.96 1.66
HSY ★★★★ 17.38 20.51 31.2 2.79 2.59 2.25
PEP ★★★★ 18.83 33.6 23.2 3.44 2.8 2.74
IFF ★★★★ 19.5 33.65 23.7 2.2 2.06 1.74

このブログは情報提供のみを目的としています。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

先達の言葉

そこそこの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買うことの方がはるかに良い。
ウォーレン・バフェット

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