2018年7月9日月曜日

S&P 500配当貴族のセクター別分類

長期投資で成功するためには、質の高い企業の株を妥当な価格で買い増ししていく必要がある。このためには、一過性のブームやバブルに惑わされることなく以下の2つのタスクを淡々と継続的に続けることが求められる。
  1. 質の高い企業の選別
  2. 株価の妥当性についての判断
しかしながら、投資には不確実性がつきものなので、企業の選別について絶対的な正解はない。そのため、ウォーレン・バフェットのような一部の天才投資家は例外として、我々一般人は最低限のリスクヘッジを行うことになる。具体的には、セクター分散を意識したポートフォリオを構築する必要がある。
ポートフォリオ構築を考える上で参考になる情報として、S&P 500配当貴族とよばれる指数がある。S&P 500配当貴族は、過去25年間以上連続して毎年増配している連続増配企業で構成されている。2018年現在、配当貴族銘柄の中には50年間以上の増配実績を持つ企業も含まれている。もちろん、増配実績はあくまで過去の話であり、将来の配当が保証されるわけではない。しかしながら、長期にわたる時の試練に耐えることができた企業は、何かしらの競争優位性を持っている可能性が高い。「永続する企業が本当の利益をもたらす」といわれるように、企業が今後も優位性を維持することができるのか否かがポイントとなる。
配当貴族銘柄のティッカーコードをセクターごとにグループ化し、景気と金利の2軸マトリックスにマッピングした図を以下に示す。この図は、景気循環の各局面ごとに人気が出やすい(市場平均をアウトパフォームしやすい)セクターと各セクターに属する具体的な銘柄を示している。特定の景気&金利環境で人気が出やすいセクターは、その他のセクターと比べて相対的に割高になりやすいので要注意。



このブログは情報提供のみを目的としています。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

先達の言葉

そこそこの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買うことの方がはるかに良い。
ウォーレン・バフェット

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