2018年8月30日木曜日

高い競争優位性(エコノミック・モート)を持つ優良企業一覧(2018年8月現在)

ビジネス環境における競争力を表す概念として「エコノミック・モート(経済的な堀)」と呼ばれる考え方があります。エコノミック・モートについての説明は、以下のリンク(外部サイト)が参考になります。

エコノミック・モート(経済的な壕)

競争優位性

長期的な視点で投資を考える場合、高い競争力を持った企業に的を絞ることが重要になってきます。モーニングスターのウェブサイトでは、企業の持つエコノミック・モートが3段階(Wide, Narrow, None)で評価されています。そこで今回は、前回ピックアップした優良配当銘柄のエコノミック・モートを調べてみました。モーニングスターの格付けを無条件で受け入れることはよくないですが、エコノミック・モートの考え方自体は、投資銘柄を検討する際の参考になると思います。



ワイド・モート(Wide Moat)企業


ワイド・モート(Wide Moat)とは「広い堀」を意味します。経済的に広い堀を持つ企業は、現時点で、ライバル企業に対して非常に高い競争力を持っていることになります。具体的な例として、ワイド・モート(Wide Moat)を持つ優良配当銘柄を以下にまとめました。ティッカーコードまたは企業名をクリックすると各銘柄のページに移動します。

ティッカー 企業名 セクター
ADI アナログ・デバイセズ テクノロジー
ADP オートマチック・データ・プロセシング 資本財・サービス
AXP アメリカン・エキスプレス 金融
BMY ブリストル・マイヤーズ スクイブ ヘルスケア
CAH カーディナル・ヘルス ヘルスケア
CL コルゲート・パルモリーブ 生活必需品
CLX クロロックス・カンパニー 生活必需品
COST コストコ・ホールセール 生活必需品
DIS ウォルト・ディズニー 一般消費財・サービス
EMR エマーソン・エレクトリック 資本財・サービス
GD ゼネラル・ダイナミクス 資本財・サービス
GIS ゼネラル・ミルズ 生活必需品
HD ホーム・デポ 一般消費財・サービス
HON ハネウェル・インターナショナル 資本財・サービス
HSY ハーシー 生活必需品
IFF インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス 素材
INTC インテル テクノロジー
JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン ヘルスケア
K ケロッグ 生活必需品
KO コカコーラ 生活必需品
LOW ロウズ・カンパニーズ 一般消費財・サービス
MA マスターカード 金融
MCD マクドナルド 一般消費財・サービス
MDT メドトロニック ヘルスケア
MKC マコーミック 生活必需品
MMM スリーエム 資本財・サービス
MSFT マイクロソフト テクノロジー
PAYX ペイチェックス 資本財・サービス
PEP ペプシコ 生活必需品
PFE ファイザー ヘルスケア
PG プロクター・アンド・ギャンブル 生活必需品
PM フィリップ・モリス・インターナショナル 生活必需品
PX プラクセアー 素材
TXN テキサス・インスツルメンツ テクノロジー
UL ユニリーバ 生活必需品
UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 資本財・サービス
V ビザ 金融
WM ウェイスト・マネジメント 資本財・サービス
WMT ウォルマート 生活必需品



ナロウ・モート(Narrow Moat)企業


ナロウ・モート(Narrow Moat)とは「狭い堀」を意味します。経済的に狭い堀を持つ企業は、現時点で、ライバル企業に対してある程度の競争力を持っていることになります。具体的な例として、ナロウ・モート(Narrow Moat)を持つ優良配当銘柄を以下にまとめました。ティッカーコードまたは企業名をクリックすると各銘柄のページに移動します。

ティッカー 企業名 セクター
AAPL アップル テクノロジー
ABT アボット・ラボラトリーズ ヘルスケア
BDX ベクトン・ディッキンソン ヘルスケア
CSCO シスコシステムズ テクノロジー
CVS シーブイエス・ヘルス ヘルスケア
DOV ドーバー 資本財・サービス
GPC ジェニュイン・パーツ 一般消費財・サービス
GWW W.W.グレインジャー 資本財・サービス
HRL ホーメル・フーズ 生活必需品
IBM アイビーエム テクノロジー
ITW イリノイ・ツール・ワークス 資本財・サービス
KMB キンバリークラーク 生活必需品
PH パーカー・ハネフィン 資本財・サービス
T AT&T 電気通信
TJX ティージェイエックス・カンパニーズ 一般消費財・サービス
VZ ベライゾン・コミュニケーション 電気通信
XLNX ザイリンクス テクノロジー



このブログは情報提供のみを目的としています。投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

2018年8月27日月曜日

長期投資に最適な優良企業一覧(2018年8月現在)

長期投資に適した優良配当銘柄を以下にまとめました。ティッカーコードまたは企業名をクリックすると各銘柄のページに移動します。

ティッカー 企業名 セクター
AAPL アップル テクノロジー
ABT アボット・ラボラトリーズ ヘルスケア
ADI アナログ・デバイセズ テクノロジー
ADP オートマチック・データ・プロセシング 資本財・サービス
AXP アメリカン・エキスプレス 金融
BDX ベクトン・ディッキンソン ヘルスケア
BMY ブリストル・マイヤーズ スクイブ ヘルスケア
CAH カーディナル・ヘルス ヘルスケア
CHD チャーチ・アンド・ドワイト 生活必需品
CL コルゲート・パルモリーブ 生活必需品
CLX クロロックス・カンパニー 生活必需品
COST コストコ・ホールセール 生活必需品
CSCO シスコシステムズ テクノロジー
CVS シーブイエス・ヘルス ヘルスケア
DIS ウォルト・ディズニー 一般消費財・サービス
DOV ドーバー 資本財・サービス
EMR エマーソン・エレクトリック 資本財・サービス
GD ゼネラル・ダイナミクス 資本財・サービス
GIS ゼネラル・ミルズ 生活必需品
GPC ジェニュイン・パーツ 一般消費財・サービス
GWW W.W.グレインジャー 資本財・サービス
HD ホーム・デポ 一般消費財・サービス
HON ハネウェル・インターナショナル 資本財・サービス
HRL ホーメル・フーズ 生活必需品
HSY ハーシー 生活必需品
IBM アイビーエム テクノロジー
IFF インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス 素材
INTC インテル テクノロジー
ITW イリノイ・ツール・ワークス 資本財・サービス
JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン ヘルスケア
K ケロッグ 生活必需品
KMB キンバリークラーク 生活必需品
KO コカコーラ 生活必需品
LOW ロウズ・カンパニーズ 一般消費財・サービス
MA マスターカード 金融
MCD マクドナルド 一般消費財・サービス
MDT メドトロニック ヘルスケア
MKC マコーミック 生活必需品
MMM スリーエム 資本財・サービス
MSFT マイクロソフト テクノロジー
PAYX ペイチェックス 資本財・サービス
PEP ペプシコ 生活必需品
PFE ファイザー ヘルスケア
PG プロクター・アンド・ギャンブル 生活必需品
PH パーカー・ハネフィン 資本財・サービス
PM フィリップ・モリス・インターナショナル 生活必需品
PX プラクセアー 素材
T AT&T 電気通信
TJX ティージェイエックス・カンパニーズ 一般消費財・サービス
TXN テキサス・インスツルメンツ テクノロジー
UL ユニリーバ 生活必需品
UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 資本財・サービス
V ビザ 金融
VZ ベライゾン・コミュニケーション 電気通信
WBA ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 生活必需品
WM ウェイスト・マネジメント 資本財・サービス
WMT ウォルマート 生活必需品
XLNX ザイリンクス テクノロジー

保守的な運用を目指す人は、生活必需品やヘルスケア・セクターの銘柄を中心としたポートフォリオを構築するとよいでしょう。また、高いリスクと引き換えにアグレッシブな運用を目指したい人は、資本財・サービス、テクノロジー、及び、素材セクターなどの比率を高めることで、強気相場におけるリターンが改善します。さらに、無配株への投資も視野に入れた場合、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)をポートフォリオに組み入れてもよいと思います。

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2018年8月26日日曜日

【バリュエーション】 今週の割安配当銘柄 (2018.08.26現在)

長期投資で成功するためには、質の高い企業の株を妥当な価格で買い増ししていく必要がある。このためには、一過性のブームやバブルに惑わされることなく以下の2つのタスクを淡々と継続的に続けることが求められる。
  1. 投資に値する質の高い企業の選別
  2. 株価の妥当性についての判断
株価が妥当か否かを判断する上で「バリュエーションはどんなときも重要」ということで、定期的にウォッチリストに含まれる銘柄のバリュエーションを調査している。
理想的には、企業の将来収益について控えめな見積りをした上で企業の本質的価値を算出し、さらに現在の株価と比較して十分な安全域を確保できるような優良銘柄に投資することが望ましい。 しかしながら、現実的には以下の2点が問題となる。
  1. 一個人投資家のリソースには限界があり、片手間で多数の銘柄について詳細な分析を行うことは難しい。
  2. 仮に十分なリソースがあったとしても、そもそも十分な安全域を確保できるような優良銘柄を見つけ出すこと自体が非常に困難。
そこで現実的な次善の策として、バフェットの言葉に従い「素晴らしい会社をそこそこの値段で買う」方針を採用する。具体的には、株価が相対的に割安に放置されている銘柄のみにフォーカスすることで、明らかに割高な価格で高値掴みする可能性を極力排除する。
以上を踏まえた上で、今週の調査結果から株価が相対的に割安になっている配当銘柄をリストアップした。ここでは、以下の条件をすべて満たす銘柄を割安配当銘柄として定義している。
  1. モーニングスターレーティングで5つ星(割安)又は4つ星(やや割安)を獲得している。
  2. 予想PERが20未満に収まっている(予想益回り5%以上)。
  3. 予想PERが実績PERを下回っている。
  4. 予想PERが過去5年間の平均PERを下回っている。
  5. 予想配当利回りが実績配当利回りを上回っている。
  6. 予想配当利回りが過去5年間の平均配当利回りを上回っている。
これらの条件を満たす割安配当銘柄を以下の表に示す(2018.08.26現在)。相対的に割安感が強い銘柄はこの表の上位に位置している。逆に言えば、表の下位の銘柄は相対的にお買い得感が低いことになる。モーニングスターレーティングと過去5年間平均PERは、モーニングスターのウェブサイトから入手した。また、予想PER、実績PER、及び、配当利回り関連のデータはYahoo!ファイナンスのウェブサイトから入手した。表内のティッカーコードをクリックすると銘柄分析に移動します。

ティッカー
コード
モーニングスター
レーティング
(割安度の目安)
予想
株価
収益率
(PER)
実績
株価
収益率
(PER)
5年平均
株価
収益率
(PER)
予想
配当
利回り
(%)
実績
配当
利回り
(%)
5年平均
配当
利回り
(%)
CAH ★★★★★ 9.51 63.99 28.1 3.67 3.63 2.13
BEN ★★★★ 10.54 26.81 14.1 2.81 2.74 1.5
WFC ★★★★ 11.31 14.94 12.6 2.91 2.66 2.72
OMC ★★★★ 11.91 13.92 17.5 3.5 3.43 2.62
PM ★★★★ 14.57 19.34 19.6 5.36 5.28 4.35
XOM ★★★★ 14.61 16.23 19.9 4.19 3.96 3.32
MDLZ ★★★★ 16.24 20.92 31.9 2.44 2.09 1.65
MDT ★★★★ 17.22 42.09 26.9 2.22 1.92 1.94
PG ★★★★ 17.7 22.71 23.0 3.43 3.35 3.17
HSY ★★★★ 17.72 20.53 31.2 2.85 2.65 2.26
PEP ★★★★ 18.48 34.93 23.2 3.23 2.99 2.74
IFF ★★★★ 19.66 35.12 23.7 2.21 2.11 1.75

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【バリュエーション】 配当貴族銘柄 (2018.08.26現在)

長期投資で成功するためには、質の高い企業の株を妥当な価格で買い増ししていく必要がある。このためには、一過性のブームやバブルに惑わされることなく以下の2つのタスクを淡々と継続的に続けることが求められる。
  1. 投資に値する質の高い企業の選別
  2. 株価の妥当性についての判断
株価が妥当か否かを判断する上で「バリュエーションはどんなときも重要」ということで、定期的にウォッチリストに含まれる銘柄のバリュエーションを調査している。今回の調査対象は、S&P 500配当貴族指数の構成銘柄。配当貴族の構成銘柄については以下のリンクを参照ください。

S&P 500配当貴族のセクター別分類

前置きはこのくらいにして、本題のバリュエーションについてまとめた結果を以下の表に示す(2018.08.26現在)。相対的に割安感が強い銘柄はこの表の上位に位置している。データソースはモーニングスターのウェブサイト。表内のティッカーコードをクリックすると銘柄分析に移動します。

ティッカー
コード
モーニングスター
レーティング
(割安度の目安)
PEGY
レシオ
予想
株価
収益率
(PER)
実績
株価
収益率
(PER)
5年平均
株価
収益率
(PER)
同業平均
株価
収益率
(PER)
配当
利回り
(%)
CAH ★★★★★ 0.6 10.2 64.0 28.1 44.5 3.6
PG ★★★★ 1.7 18.8 22.7 23.0 23.8 3.4
MCD ★★★★ 1.9 20.7 23.4 21.3 21.4 2.5
PEP ★★★★ 1.9 19.7 34.9 23.2 47.3 3.0
XOM ★★★★ 2.0 16.8 16.2 19.9 17.2 4.0
CL ★★★★ 2.0 21.9 26.8 30.5 23.8 2.5
KO ★★★★ 2.0 22.0 87.8 26.0 47.3 3.3
BEN ★★★★ 2.1 11.0 27.0 14.1 17.2 2.7
MDT ★★★★ 2.1 18.5 42.1 26.9 71.7 2.0
T ★★★★ n/a 9.3 6.4 21.2 10.3 6.1
WBA ★★★ 0.9 10.8 16.2 23.8 13.2 2.4
PX ★★★ 1.0 23.0 32.5 22.0 17.7 2.1
ADM ★★★ 1.1 14.7 14.8 18.7 13.1 2.6
GPC ★★★ 1.1 17.5 21.7 19.7 74.6 2.8
TROW ★★★ 1.2 15.8 17.8 17.8 17.2 2.2
CVX ★★★ 1.2 15.2 18.7 26.4 17.2 3.7
ABBV ★★★ 1.2 12.5 24.1 24.4 30.9 3.4
DOV ★★★ 1.3 17.2 16.8 17.9 44.2 2.2
APD ★★★ 1.3 20.3 24.8 24.3 27.1 2.5
PNR ★★★ 1.4 18.6 12.9 23.5 44.2 2.9
ITW ★★★ 1.4 17.7 24.6 19.7 44.2 2.3
PPG ★★★ 1.5 17.7 22.4 26.5 17.7 1.7
EMR ★★★ 1.5 20.2 23.2 20.5 44.2 2.6
GD ★★★ 1.7 17.4 19.5 17.2 23.9 1.8
JNJ ★★★ 1.9 16.7 261.4 20.2 30.9 2.5
KMB ★★★ 2.0 17.4 23.7 29.0 23.8 3.4
ECL ★★★ 2.0 27.7 28.0 32.0 17.7 1.1
ED ★★★ 2.2 18.6 15.6 17.1 18.2 3.6
HRL ★★★ 2.5 20.9 21.8 23.7 12.5 1.9
FRT ★★★ 5.4 41.5 45.3 52.5 31.9 3.1
SYY ★★ 1.2 21.4 31.4 26.7 24.6 1.9
LOW ★★ 1.3 20.0 23.3 24.3 23.3 1.6
GWW ★★ 1.5 23.4 26.8 21.5 19.6 1.5
SPGI ★★ 1.7 23.9 31.8 23.0 20.6 0.9
BDX ★★ 1.7 20.4 101.8 31.2 167.9 1.2
ABT ★★ 1.8 22.9 143.7 33.1 71.7 1.7
TGT ★★ 1.9 16.4 16.0 17.0 26.5 2.9
MMM ★★ 2.0 19.9 28.4 21.0 44.2 2.6
MKC ★★ 2.2 23.2 20.6 26.8 12.5 1.6
CLX ★★ 2.3 22.8 23.3 23.6 23.8 2.5
BF.B ★★ 2.3 29.2 36.1 26.8 19.5 1.2
WMT ★★ 2.5 20.0 31.7 15.8 26.5 2.2
SHW ★★ 2.6 23.4 22.8 27.5 17.7 0.8
ROP ★★ 2.7 26.0 28.7 27.5 44.2 0.5
VFC ★★ 3.3 29.1 47.5 22.9 45.9 2.0
NUE ★★ n/a 8.4 12.0 28.9 8.4 2.4
CTAS 2.3 30.0 30.2 24.2 26.9 0.8
ADP n/a 27.8 39.2 26.8 26.9 1.8
SWK 1.4 17.1 21.2 21.5 20.8 1.8
LEG 1.5 17.2 21.7 23.1 22.7 3.2
AOS 1.8 22.5 30.7 26.2 44.2 1.2
AFL n/a 11.8 7.6 10.3 8.8 2.2
CINF n/a 24.4 13.7 17.4 18.8 2.7

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【バリュエーション】 ダウ平均採用銘柄 (2018.08.26現在)

長期投資で成功するためには、質の高い企業の株を妥当な価格で買い増ししていく必要がある。このためには、一過性のブームやバブルに惑わされることなく以下の2つのタスクを淡々と継続的に続けることが求められる。
  1. 投資に値する質の高い企業の選別
  2. 株価の妥当性についての判断
株価が妥当か否かを判断する上で「バリュエーションはどんなときも重要」ということで、定期的にウォッチリストに含まれる銘柄のバリュエーションを調査している。今回の調査対象は、ダウ工業株30種。ダウ30種の構成銘柄については以下のリンクを参照ください。

ダウ平均採用銘柄のセクター別分類

前置きはこのくらいにして、本題のバリュエーションについてまとめた結果を以下の表に示す(2018.08.26現在)。相対的に割安感が強い銘柄はこの表の上位に位置している。データソースはモーニングスターのウェブサイト。表内のティッカーコードをクリックすると銘柄分析に移動します。

ティッカー
コード
モーニングスター
レーティング
(割安度の目安)
PEGY
レシオ
予想
株価
収益率
(PER)
実績
株価
収益率
(PER)
5年平均
株価
収益率
(PER)
同業平均
株価
収益率
(PER)
配当
利回り
(%)
TRV ★★★★ 0.5 12.9 17.6 11.0 18.8 2.3
INTC ★★★★ 1.0 11.6 17.1 14.4 24.2 2.5
DIS ★★★★ 1.2 15.1 14.1 20.2 23.8 1.5
PFE ★★★★ 1.5 14.3 11.3 23.8 30.9 3.2
PG ★★★★ 1.7 18.8 22.7 23.0 23.8 3.4
MSFT ★★★★ 1.8 25.2 50.9 23.8 56.3 1.6
MCD ★★★★ 1.9 20.7 23.4 21.3 21.4 2.5
XOM ★★★★ 2.0 16.8 16.2 19.9 17.2 4.0
KO ★★★★ 2.0 22.0 87.8 26.0 47.3 3.3
CAT ★★★ 0.2 12.2 26.8 67.2 26.3 2.3
GS ★★★ 0.4 10.1 18.3 12.3 20.6 1.3
AXP ★★★ 0.5 14.6 27.5 15.6 28.6 1.3
JPM ★★★ 0.7 12.6 15.3 12.1 17.7 2.0
WBA ★★★ 0.9 10.8 16.2 23.8 13.2 2.4
IBM ★★★ 1.1 10.5 23.4 12.1 24.9 4.2
CVX ★★★ 1.2 15.2 18.7 26.4 17.2 3.7
UTX ★★★ 1.4 18.6 21.0 18.5 23.9 2.1
BA ★★★ 1.4 24.0 22.0 20.5 23.9 1.9
CSCO ★★★ 1.4 15.6 n/a 15.3 n/a 2.7
MRK ★★★ 1.7 16.2 138.1 30.0 30.9 2.8
DWDP ★★★ 1.7 16.4 177.5 18.9 27.1 2.3
JNJ ★★★ 1.9 16.7 261.4 20.2 30.9 2.5
VZ ★★★ n/a 11.8 7.3 47.2 10.3 4.3
AAPL ★★ 1.1 16.2 19.5 14.1 18.2 1.3
V ★★ 1.4 27.0 35.3 32.8 28.6 0.6
HD ★★ 1.5 21.3 23.7 23.1 23.3 1.9
MMM ★★ 2.0 19.9 28.4 21.0 44.2 2.6
NKE ★★ 2.4 31.3 70.5 26.4 58.4 1.0
WMT ★★ 2.5 20.0 31.7 15.8 26.5 2.2
UNH 1.5 20.9 22.0 18.4 20.0 1.2

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2018年8月23日木曜日

長期投資に最適な低コスト・ファンド(2019年11月現在)

低コストのインデックスファンドを選びなさい。そうすれば9割の投資家よりも上手くやれるでしょう。
ウォーレン・バフェット

私から管財人へのアドバイスは、これ以上ないくらいシンプルです。それは「現金の10%を米国短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンドに投資すべし」というものです。この方針に従えば、管財人の長期的な運用成績は、年金ファンドであれ、機関投資家や個人投資家であれ、高い報酬を払ってファンドマネジャーを雇っている大半の投資家の成績よりも高くなると考えています。
ウォーレン・バフェット

投資に関して絶対的な「正解」はありませんが、長期投資における最適解の一つとしてインデックス投資という選択肢があります。しかしながら、インデックス投資と一言で言っても、実際には数多くのファンドが運用されています。

そこで、今回はSBI証券で投資できる低コスト・インデックスファンド(投資信託およびETF(上場投資信託))を調査してみました。「インデックス投資に興味があるけれど、具体的にどのファンドを選べばいいのかわからない」という人は、以下で取り上げるファンドを参考にしてみてください。



投資対象の比較


コーポレート・ガバナンス(企業統治)、時価総額、各種法整備、株主還元意識の高さ、企業の競争力・ブランド力・収益力などを総合的に考えると、現状では米国市場に投資することが最も合理的だと思います。米国の優位性については、以下のリンク(外部サイト)が参考になります。

アメリカのGDPと諸外国のGDP

増配銘柄は日本企業もある。米国株をあえて押す理由を教えてほしい。

投資対象をもう少し分散したい人は、第2の選択肢として、日本を除く主要先進国の株式に投資するファンドを検討するとよいでしょう。

ファンド名 ファンドの種類 投資対象
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) ETF 米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバー
バンガード S&P500ETF(VOO) ETF 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 投資信託 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 投資信託 米国の主要業種を代表する500銘柄の株式
たわらノーロード先進国株式 投資信託 日本を除く主要先進国の株式
ニッセイ外国株式インデックスファンド 投資信託 日本を除く主要先進国の株式
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 投資信託 日本を除く主要先進国の株式



つみたてNISA&NISA口座の対応状況


つみたてNISAやNISA口座の税制メリットは、積極的に活用するとよいでしょう。各ファンドの対応状況をまとめたので参考にしてください。

ファンド つみたてNISA口座 NISA口座 特定口座
VTI 投資不可 投資可 投資可
VOO 投資不可 投資可 投資可
SBIバンガードS&P500 投資可 投資可 投資可
Slim米国株式 投資可 投資可 投資可
たわら先進国株式 投資可 投資可 投資可
ニッセイ外国株式 投資可 投資可 投資可
Slim先進国株式 投資可 投資可 投資可



投資コストの比較


当たり前のことですが、投資にかかるコストは低ければ低いほど良いです。特に長期投資では、可能な限り手数料や税金などのコストを低く抑えることが重要になります。参考までに、各ファンドの売買手数料と投資期間中に継続的に発生するコストをまとめました。長期投資を前提とした場合、「保有時のコスト」を低く抑えることがポイントです。

ファンド 購入時のコスト 売却時のコスト 保有時のコスト
VTI NISA口座の場合は無料 約定代金の0.45%(上限20ドル) 経費率(年率): 0.03%
VOO NISA口座の場合は無料 約定代金の0.45%(上限20ドル) 経費率(年率): 0.03%
SBIバンガードS&P500 無料 無料 信託報酬(年率・税抜): 0.0938%程度
Slim米国株式 無料 無料 信託報酬(年率・税抜): 0.0968%以内
たわら先進国株式 無料 無料 信託報酬(年率・税抜): 0.10989%以内
ニッセイ外国株式 無料 無料 信託報酬(年率・税抜): 0.10989%以内
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上記以外のコストとしては、配当や分配金にかかる税金等が挙げられます。つみたてNISAやNISA口座を活用すれば税金コストを抑えることができます。


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2018年8月20日月曜日

【個別銘柄分析2018年版】 ザイリンクス (XLNX)

ティッカーコード:XLNX
セクター:テクノロジー
インダストリーグループ:半導体
プログラマブルロジック・ソリューションの設計・開発・販売会社。最先端のIC、ソフトウエア設計ツール、コアロジックとして実行される設定済みシステム機能、フィールドエンジニアリングサポートなどのソリューションを手掛ける。米国内外で複数の流通網を通じ、顧客に製品を販売する。

銘柄分析の概要


「利益は意見、キャッシュは事実」と言われるように利益は粉飾しやすいが、キャッシュフローは誤魔化しにくい。そういうわけで、キャッシュフロー(事実)に着目した分析を行う。分析対象のデータ(2018年8月現在)はモーニングスターから入手した。ザイリンクスのトータルスコアと投資判断の結論だけを知りたい方は、「チェックポイントのまとめと投資判断」をご覧ください。

目次(クリックで飛びます)


1株当たりのお金の流れ(目次に戻る)


ここでは「Market Hack流の銘柄の斬り方」を参考に分析を行う。Market Hack流の銘柄分析では、決算書で報告される「1株当たりの利益(意見)」と「1株当たりのお金の流れ(事実)」の関係にフォーカスする。具体的には、以下の4つの関係に注目する。
  • 1株当りの売上高(事実)
  • 1株当りの営業キャッシュフロー(事実)
  • 1株当りの純利益(意見)
  • 1株当りの配当金(事実)
1株当たりの売上高、営業キャッシュフロー、純利益、及び、配当金を比較した際に、以下のような大小関係になっていることが望ましい。
売上高 > 営業キャッシュフロー > 純利益 > 配当金
継続的に純利益(意見)が営業キャッシュフロー(事実)よりも大きくなっているような場合は、何かしらの会計的な操作により利益を過大に報告している可能性が考えられる。また、長年にわたり配当金(事実)が純利益(意見)よりも大きくなっているような場合は、配当政策の安定性と持続性の観点で疑問が残る。
持続可能性の観点では、理想的には企業が毎年稼ぎたしたキャッシュの範囲内で配当を実施することが望ましい。逆に、資産の売却や返済能力を超えた無計画な借り入れなどに頼って配当を実施していると、遅かれ早かれ破綻してしまう。このような企業は、元本を取り崩して無理やり分配金を捻出している毎月分配型ファンドと似たようなことをやっている可能性が濃厚なので、配当目当てで投資を行う際には要注意。
以上を踏まえた上で、ザイリンクスの1株当たりの売上高、営業キャッシュフロー、純利益(EPS)、配当の推移を以下に示す。

売上高以外の3項目を比較したグラフは以下のようになる。

ここでのチェックポイントは以下の3点(「チェックポイントのまとめと投資判断」に飛ぶ)。

  • 営業キャッシュフローが安定的に黒字化しているか?(右肩上がりになっていることが望ましい)
  • 各年度の営業キャッシュフローが同年度の純利益よりも大きいか?
  • 各年度の純利益が同年度の配当金よりも大きいか?

営業キャッシュフローマージン(目次に戻る)


営業キャッシュフローに焦点を当てると、企業が本業の営業活動からどの程度キャッシュを稼いでいるのか把握することができる。具体的には、企業がモノやサービスを売って得たキャッシュが売上高。そして、売上高から原材料費などの支出を引いた現金収支が営業キャッシュフロー、ということになる。
ここから営業キャッシュフローマージンを計算することになるわけだが、以下の計算式で算出することができる。
営業キャッシュフローマージン(%) = 営業キャッシュフロー ÷ 売上高 × 100
業種によって事情が異なるので一概には言えないが、一般的には営業キャッシュフローマージンが高い企業は、競合他社と比べて高い競争優位性を持つ傾向がある。一つの目安として、営業キャッシュフローマージンが安定的に15%を上回っている企業は、競争優位性が高いと言える。
以上を踏まえた上で、ザイリンクスの営業キャッシュフローマージンの推移を以下に示す。

ここでのチェックポイントは以下の2点(「チェックポイントのまとめと投資判断」に飛ぶ)。

  • 営業キャッシュフローマージンが安定的に15%を上回っているか?
  • 営業キャッシュフローマージンが競合他社と比べて高い値を維持しているか?

フリーキャッシュフローと配当性向(目次に戻る)


配当の持続性や成長性の観点からフリーキャッシュフローが安定しているに越したことはない。また、企業が稼ぎ出したキャッシュの内、どの程度の割合を配当として還元しているかを知ることは、配当の持続可能性を考える上で重要となる。一般的にメジャーな「配当性向」の計算では、当期純利益(EPS)のうち配当に回す割合を算出し、百分率(パーセンテージ)で表す。
この配当性向を確認することで、配当金の支払いの妥当性を評価することができる。例えば、配当性向が低いほど利益処分に余裕があることがわかる。逆に配当性向が継続的に100パーセントをオーバーしていると、配当金の支払いのためにどこかしらで無理をしている可能性が考えられる。つまり、配当の持続性が怪しくなる。
ここでの分析でも「利益は意見、キャッシュは事実」の原則に従い、利益(意見)の代わりにキャッシュ(事実)にフォーカスして配当性向を計算する。このために役に立つ指標として「キャッシュフロー配当性向」と呼ばれる指標がある。以下の計算式で算出することができる。
キャッシュフロー配当性向(%) = 配当支払額 ÷ フリーキャッシュフロー × 100
以上を踏まえた上で、ザイリンクスのフリーキャッシュフローと配当性向の推移を以下に示す。



ここでのチェックポイントは以下の2点(「チェックポイントのまとめと投資判断」に飛ぶ)。

  • フリーキャッシュフローが安定的に黒字化しているか?
  • キャッシュフロー配当性向が無理ない範囲に収まっているか?

配当金の年平均成長率(目次に戻る)


Show me the money(金をみせろ)
配当金とは、即ち、企業から投資家(株主)へのキャッシュフローである。企業から受け取る配当を最大化するための戦略として主に2通りのアプローチが考えられる。
  1. 現在の配当利回りが高い高配当銘柄に投資する。
  2. 将来の増配期待が高い低配当銘柄に投資する。
高配当銘柄に投資する場合は、そこそこの配当利回りが確保できる反面、大きなキャピタルゲインはあまり期待できない。逆に低配当銘柄に投資する場合は、現在の配当利回りが低い代わりに、相対的に高い増配力とキャピタルゲインを期待することができる。どちらのアプローチを採用するにせよ、配当の成長率を意識することはとても重要。
以上を踏まえた上で、ザイリンクスの配当金の年平均成長率(CAGR)を以下に示す。

ここでのチェックポイントは以下の3点(「チェックポイントのまとめと投資判断」に飛ぶ)。

  • 1株当たりの配当金が安定的に増えているか?
  • 配当金の増配率が一定の水準を維持できているか?(物価上昇率(インフレ率)を超えることが最低ライン)
  • 配当の利回りと増配率が自身の投資アプローチに適合しているか?

チェックポイントのまとめと投資判断(目次に戻る)


最後にザイリンクスへの投資を検討する際の足切り基準の一つとして、各項目のチェックポイントを活用する。具体的には、それぞれのチェックポイントを評価してザイリンクスのトータルスコアを計算する。ここでは簡易化のために、各チェックポイントを3段階(0点、5点、10点)で評価する。さらに、この評価結果を用いて、ザイリンクスについて投資に値するか否かを判断する。最終的な判断基準として、トータルスコアが85点以上の場合は、投資候補として真剣に検討するレベル(1軍候補)。70点以上85点未満の場合は、投資候補として検討してもよいレベル(2軍候補)。そして、70点未満の場合は、あまり積極的に投資したくないレベル(3軍候補)とする。
  • 営業キャッシュフローが安定的に黒字化しているか?(右肩上がりになっていることが望ましい) → 10点
  • 各年度の営業キャッシュフローが同年度の純利益よりも大きいか? → 10点
  • 各年度の純利益が同年度の配当金よりも大きいか? → 10点
  • 営業キャッシュフローマージンが安定的に15%を上回っているか? → 10点
  • 営業キャッシュフローマージンが競合他社と比べて高い値を維持しているか? → 10点
  • フリーキャッシュフローが安定的に黒字化しているか? → 10点
  • キャッシュフロー配当性向が無理ない範囲に収まっているか? → 10点
  • 1株当たりの配当金が安定的に増えているか? → 10点
  • 配当金の増配率が一定の水準を維持できているか?(物価上昇率(インフレ率)を超えることが最低ライン) → 5点
  • 配当の利回りと増配率が自身の投資アプローチに適合しているか? → 5点
以上を集計するとザイリンクスのトータルスコアは90点という結果になった。この結果は、1軍候補の条件(85点以上)をクリアしてるので、ザイリンクスについては長期投資の観点から「投資候補として真剣に検討するレベル」として考えることとする。

ザイリンクスに100点満点で点数を付けるとしたら、あなたはどのように評価しますか?そして、その点数は、あなたが投資を検討する上で妥当だと思う足切りラインをクリアできているでしょうか?もちろん投資に絶対的な「正解」はありませんが、ぜひ各自の投資スタイルに合わせたチェックリストを作って評価してみてください。
もしザイリンクスが投資に値すると判断した場合は、ザイリンクス現在のバリュエーションも確認してみましょう。バリュエーションはどんなときも重要です。たとえ100点満点の企業であったとしても、バブルの罠にはまって高値で買うのはNGです。バリュエーションの判断に関しては、ザイリンクス今週の割安配当銘柄の上位にランクインしているかどうかも1つの目安になります。


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そこそこの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買うことの方がはるかに良い。
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